スカッシュとよく間違えられるラケットボールですが、まず一番大きな違いはラケットの大きさです。スカッシュよりも一回り面積が大きく、ラケットに付いているヒモに手首をかけてプレーするのがラケットボール。使用するボールも、弾力・サイズともにラケットボールの方が大きめです。そして若干柔らかいので、当たっても痛くありません。コートもラケットボールの方が少し大きく、スカッシュ同様に透明(ガラス張り)なので外からもよく見えます。ボールの最速スピードはスカッシュが時速200kmなのに対し、ラケットボールは時速300kmです。初心者は時速70kmほどになりますが、それでも目に当たると致命的なので、アイガード(ゴーグル)を着用する決まりになっています。
至ってシンプルなルール
ラケットボールの特徴として、その覚えやすいルールが挙げられます。基本、正面にある壁に向かって打ったボールを相手と交互に打ち合います。その際、2バウンドする前に打ち返すこと、そしてノーバウンドで直接打ち返すことができます。正面の壁に打ち返すために、横・上・後ろすべての壁を使っても構いません。ラケットボールの場合、コートに制限がありません。ネットやラインがないのです。バウンドを味方に付ければ、コート内を走り回ることなく打ち返すことができるので、これが老若男女問わず楽しめる理由です!
いつ誕生したの?
ラケットボールの歴史は新しく、1950年代にアメリカのYMCA施設で誕生しました。その後YMCAをベースに世界中に広がり、現在日本でも30万人のプレイヤーがいます。ラケットボールの世界選手権では、日本代表チームが2000年に男女総合で4位になるなど快挙を遂げています。機転を利かせてスピンさせたり角度を狙ってボールを打つので、そういった意味では少し卓球にも似ているかもしれませんね。頭脳プレーが思い切り楽しめます。ストレス発散にも、一回の消費量が多いのでダイエットにもお勧めです。私のように一度プレーするとハマりますよ!
どこで出来るの?
ラケットボールは室内スポーツなので、天候に左右されずにいつでも楽しめます。テニスのように広いコートを必要としないので、レンタル料も割安です。2019年現在、日本全国でラケットボールのコートがある施設は30か所ほどです。ラケットボールを推進する日本ラケットボール協会のホームページで最寄り施設を探してみましょう!(ちなみに、このホームページでは大会情報や基本ルール、ランキングも掲載されています)
競技人口が比較的少ないラケットボールは、あなたの練習次第で全国大会に出場して上位に残ることも可能です。まだまだブルーオーシャン的存在のラケットボール、これからの発展が楽しみですね!