ルービックキューブのようにコートを立体的に利用できる非常にアクティブでスピーディなスポーツ、ラケットボール。その認知度も人気度も日本全国で上昇中ですが、ふと、プロリーグってないのかな?と疑問に思いませんでしたか?結論から言いますと、現時点で日本でのラケットボールプロリーグは存在しません。国内での試合はプロ・アマ関係なくエントリーできるようになっています。ではどうしたら「プロ」になれるのでしょう。ここではラケットボールでプロ選手として活躍する方法を説明します。
米国発祥のスポーツゆえプロになるにも米国団体に登録する必要あり!
国民的スポーツでありプロ団体が有数存在する野球やサッカー、バレーボール、バスケットボールなどのメジャースポーツでは、プロ選手になる=プロチームの入団テストに合格して契約を結ぶのが通例です。ラケットボールでは、まずは国内のアマチュア大会に参加して実績を残し、米国に本部があるThe International Racquetball Tour(インターナショナル・ラケットボール・ツアー)またはThe Women’s Professional Racquetball Organization(女子プロフェッショナル・ラケットボール団体)にプロとして登録することで、「プロ選手」として活動できるようになります。つまり、日本にはまだプロ選手として登録できる団体がないのが現状です。
ラケットボールプロライセンス登録制度はお手頃なのか?!
男子IRTと女子WPROがそれぞれ開催するトーナメントに参戦して、世界上位30位以内にランクインして初めて、プロ選手として登録することができるようになります。これは「プロライセンス認定制度」と呼ばれ、IRT Japan (The International Racquetball Tour Japan Office)が日本窓口を務めています。ライセンスには有効期限があり、発行日より2年間有効です。申請料は6,000円。え?それってすごく安くないですか?ここに辿り着くまでの出費(練習代、備品、遠征代、トーナメント参加費など)を考えると、妥当かもしれませんね。
ランキング順位が重要なプロ選手生命
では世界ランキングが下がってしまった場合はどうでしょう。ライセンス有効期限内に限り、プロとして活動する意思のある選手は、結果に関係なく「プロ」として活動できます。ライセンス有効期限が切れ、更新時に世界30位以内に入れなかった場合は、残念ながら「Ex – プロプレーヤーライセンス」に書き換えます。こちらも3年間の有効期限があり、申請料は3,000円です。もちろん、更新時もランキングをキープしていたら同じくプロとして更新できます(同じく2年間有効、更新料3,000円)。ランキングベースでプロが決まるので、実力があれば誰でもプロになれる可能性があるのがラケットボールの魅力だと思います。
アットホームな国内大会
「次世代に送れ、ラケットボール遺伝子」をスローガンに掲げる特定非営利活動法人 日本ラケットボール協会(JRRA)は、ラケットボールの国内大会を主催またはランキング情報をシェアしています。最新の大会情報やランキング情報を入手できるので、お勧めです。大会参加の敷居が低いのも、ラケットボールの特徴です。成人だけでなく、学生向けやジュニア向け大会も実施されているので、家族や友達と一緒に気軽に参加してみましょう!